出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

【古新聞で恐縮】21日に5月分のCPIが公表されました

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 5月の消費者物価指数が公表されました。

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf

 CPI総合は対前年比+2.8%、生鮮食品を除いたコア指数も+2.5%の増となり前月より上昇しました。

 生鮮食品・エネルギーを除いたコアコアCPIは対前年同月比+2.1%となり、食料品(アルコール除く)・エネルギーを除いた欧米式コアCPIは対前年同月比+1.7%の上昇となり、これらは逆に前月より鈍化しました。

 

 一昨年年初来の各指標の推移をグラフにしました。

CPI



 グラフを見ておわかりのようにクッキリと対前月比上昇、と下落のグループに二分されました。

 これは、エネルギー価格の低減政策の縮小による影響に他なりません。

 

 言うまでも有りませんが、

・CPI総合   :すべての価格の平均

・コアCPI   :生鮮食品を除く価格の平均

・コアコアCPI :生鮮食品・エネルギーを除く価格の平均

・欧米式コアCPI:飲食品・エネルギーを除く価格の平均

 です。

 

 何時も私が参照させて頂いている、PwCコンサルティングの片岡剛士氏(元日銀政策審議委員)が物価上昇率を財とサービスに分離したグラフをレポートしてくださっています。

 (ありがとうございます)

CPIの推移(財)

CPIの推移(サービス)




 

 私が当ブログで唱えてきたように、

物価上昇

→企業収益向上

→給与上昇

→消費拡大

→物価上昇

 の好循環が実現出来て、初めて「安定的」な物価上昇が実現できますので、今回の春闘の成果に期待したいと思います。

 そこを打破できなければじり貧に陥ってしまいます。

 

 これまでも言ってきていますように、上記のサイクルは放置すれば縮小均衡に陥ってしまいます。

 物価上昇>賃金上昇

 の状態は、単に貯蓄を食いつぶしているのと同じ状態です。

 

 今回の結果を率直に言えば、「落ち着いてきた」を通り越して「じり貧」なのでは、という気もします。

 

 6月より電気代を抑えてきた支援は終了、併せて再エネ付加金の増額・・・等相当厳しい状況になるので、再び指数は上昇し始めるでしょう。

 ただし、これは決して旺盛な需要による「良い物価上昇」ではありません。

 

 

 

有り難うございました。