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出遅れおじさんです。
【9月の消費者物価指数公表】
9月の消費者物価指数が公表されました。
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
CPI総合は対前年比+3.0%、生鮮食品を除いたコア指数も+2.8%の増となり、やや減少しました。(伸びが鈍っているだけで物価が下がっているわけではありません。
生鮮食品・エネルギーを除いたコアコアCPIは対前年同月比+4.2%となり、2月以降総合指数とコアCPI逆転、全体に上昇基調にありましたが、こちらも膠着した状態です。
政府の支援等によって電気代等の「エネルギー」が低下したことが効いているようです。
食料品(アルコール除く)・エネルギーを除いた欧米式コアCPIは対前年同月比+2.6%の上昇となり、これもややげんしょうしました。
昨年年初来の各指標の推移をグラフにしました。
言うまでも有りませんが、
・CPI総合 :すべての価格の平均
・コアCPI :生鮮食品を除く価格の平均
・コアコアCPI :生鮮食品・エネルギーを除く価格の平均
・欧米式コアCPI:飲食品・エネルギーを除く価格の平均
です。
何時も私が参照させて頂いている、PwCコンサルティングの片岡剛士氏(元日銀政策審議委員)の物価上昇率を財とサービスに分離したグラフは今月はお休みです。
(どこまでも他力本願です)
来年の春闘も本年並み上昇が読めて安定的な物価上昇が見込めるのではないでしょうか。
私が当ブログで唱えてきたように、
物価上昇
→企業収益向上
→給与上昇
→消費拡大
→物価上昇
の好循環が実現出来て、初めて「安定的」な物価上昇が実現できますので、今回の春闘の成果に期待したいと思います。
サラリーマン時代の感覚から言えば、春闘の成果が給与に現れるのは6月からですので、消費者物価指数が落ち着いてしまったと言うことは春闘の成果がそれなりにあったということでしょうか。
それとも頭打ちされてじり貧に陥ってしまうのでしょうか。
これまでも言ってきていますように、上記のサイクルは放置すれば縮小均衡に陥ってしまいます。
物価上昇>賃金上昇
の状態は、単に貯蓄を食いつぶしているのと同じ状態です。
東京エレクトロンデバイス<2760 以下エレデバ>の株価が元気です。
エレデバは2023年10月に株式を3分割することとしていましたが、ここ数ヶ月の間、株価は10,000円(分割前価格)を挟んだ水準で留まっていました。
ここまでの最高値は6月14日の11,400円(分割後換算3,800円)で、分割前最終日の9月27日の終値は10,650円(分割後換算3,550円)でした。
ところが、10月13日の金曜日(!!)の時間外になって、エレデバが月末公表予定の2/四期決算発表に先立ち、業績予想の修正を公表しました。
(エレデバではよくあることです)
過去の実績と粗相の変遷は以下の通りです。(単位:億円)
売上げ 純利益
22年2/四実績 1,117 35
23年2/四予想 1,078 35(前年決算時予想)
23年2/四予想 1,196 45(今回公表)
そもそもの今期業績予想が、前年実績をやや下回る保守的な予想でしたので、1/四期実績およびその後の推移を見て上方修正したものと思われます。
これを受けて株価は最大4,385円(10月17日 分割前換算13,155円)まで上昇しました。
今回見直されませんでしたが、今期の年間配当予想は前期355円から今期350円(分割前基準)と減配予想でしたので、月末の中間決算発表で増配が公表されるのではと期待は盛り上がります。
「エッ? 馬鹿が保有株の高騰に浮かれているですって?」
はい、その通りです。
ただ、この期待が失望に変われば、大きく下がる可能性も・・・
(エレデバは時価総額1,000億円程度の会社ですので)
投資は自己責任で。
有り難うございました。