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出遅れおじさんです。
【5月の消費者物価指数】
5月の消費者物価が公表されました。
CPI総合は対前年比+3.2%、生鮮食品を除いたコア指数も+3.2%の上昇となり、先月に引き続き伸びが鈍化しました。(決して前年同月を下回ったわけではありません)
ただ、生鮮食品・エネルギーを除いたコアコアCPIは対前年同月比+4.3%となり、2月以降総合指数とコアCPI逆転、全体に上昇基調にあります。
政府の支援等によって電気代等の「エネルギー」が低下したことが効いているようです。
一方、食料品(アルコール除く)・エネルギーを除いた欧米式コアCPIは対前年同月比+2.5%の上昇となり、前月と同水準でした。まさかここが頂点とはならないと思いますが。
昨年年初来の各指標の推移をグラフにしました。
言うまでも有りませんが、
・CPI総合 :すべての価格の平均
・コアCPI :生鮮食品を除く価格の平均
・コアコアCPI :生鮮食品・エネルギーを除く価格の平均
・欧米式コアCPI:飲食品・エネルギーを除く価格の平均
です。
何時も私が参照させて頂いている、PwCコンサルティングの片岡剛士氏(元日銀政策審議委員)のレポートがまだ公表されていませんので、割愛させていただきますが、上記総務省公表データでは寄与度はざっくりと、
電力・ガス代で-0.32%
生鮮食品を除く食料品で+0.05%
という結果でした。
晴れて(?)4ヶ月連続して、欧米式コアCPIは対前年同月比+2%を越えましたが、片岡氏は物価上昇が財からサービス(人件費起因)に波及すれば「安定的な2%の物価上昇維持」が達成できたと判断できると仰っています。
私が当ブログで唱えてきたように、
物価上昇
→企業収益向上
→給与上昇
→消費拡大
→物価上昇
の好循環が実現出来て、初めて「安定的」な物価上昇が実現できますので、今回の春闘の成果に期待したいと思います。
サラリーマン時代の感覚から言えば、春闘の成果が給与に現れるのは6月からです。
これまでも言ってきていますように、上記のサイクルは放置すれば縮小均衡に陥ってしまいます。
物価上昇>賃金上昇
の状態は、単に貯蓄を食いつぶしているのと同じ状態です。
【飯田先生 よく言った!】
昨日(6月22日)、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy UP!」に出演された明治大学の飯田泰之教授が、トラブル続きのマイナンバーカードと他のデータの紐付けにおいてミスが多発(数字上の確率から言えば微少の範囲ですが)について、
「紙の保険証ではミスがなかったのですか?」
と極めてまっとうな正論を主張しました。
いろいろ調べましたが、従来の保険証での「ミス」についてのデータは見当たりませんでしたが、「紙」の保険証だからミスがない、マイナンバーカードとの紐付けだからミスが多いと言うことはあり得ないと思います。
ひろゆきさんではありませんが「それはあなた個人の感想ですよね」と突っ込まれると反論できませんが。
しかし、第三者による保険証の不正使用はマイナンバーカード化によってかなり防げます。
これは摘発されただけでも
等確認できますし、外国人の間等で保険証の貸し借りが横行しているというのは皆無ではないようです。(上記の記事の件は保険証の不正使用以上にヤバいような・・・)
現に、携帯各社も健康保険証の不正使用による契約等が発生したことを受け、契約時の本人確認エビデンスとして健康保険証の利用を停止しました。
マスコミの皆さんはイデオロギー的なマイナンバーへの嫌悪感から発生してしまったミスを針小棒大に扱い、背後の闇の部分には触れたくないようです。
有り難うございました。