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出遅れおじさんです。
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
本日4月20日のモーサテ「プロの眼」のコーナーのゲストはマネックス証券の広木隆氏でテーマは「東証改革 真のゴールは?」でした。
言うまでも有りませんが、3月末以来東証が積極的に推し進めてきている「PBR<1銘柄撲滅作戦(出遅れおじさん命名)」に関するものです。
東証が、特にプライム上場の各企業に対して株主価値向上を求め、具体的な現状と取組策の開示を求めたことは記憶に新しいところです。
今回、広木氏の解説でもポイントとなったのは、東証が求めているエクイティスプレッドの向上です。
エクイティスプレッドは (ROE)-(株主資本コスト)で表される指標でエクイティスプレッド>0 を保つことによって、PBR>1が達成出来ます。
今回東証が新たに7月から導入しようとしているのが、JPXプライム150という指数です。
これは単純に言えば、プライム上場会社のエクイティスプレッド上位75社、とそれ以外の時価総額上位75社(PBR>1のみ)で構成される株価指数です。
このJPXプライム150という指標はなかなか侮りがたい指数のようで広木氏が示した画面によると、TOPIX500(時価総額、売買代金上位500社)は米国のS&P500(定義はほぼ同様)や欧州のSTOXX600(同じく定義は類似)と比べて、PBR>2以上や、ROE14%以上の銘柄比率では見劣りするものの、JPXプライム150のプロトタイプでは遜色ない成績とのことです。
が、米国・欧州の図体のでかさだけで選んだ500社なり600社と、図体だけでは無く成績も加味して選んだ150社が同じ成績というのも、ナンダかなーといいたい気持ちです。
広木氏が「プロの眼」のタイトルにした「真のゴールは?」の意味するところもそこにあって、この指標を作成した東証の担当者との懇談で、「この指標がナンセンスと言われるようになって欲しい」と言ったこと尽きるとのことです。
成績上位で選抜しなくても、図体のでかさで選んだ150社(経済規模からみて同じ500や600である必要は無いと思いますが)の成績が比肩しうるレベルになるというのが真のゴールとのことでした。
何れ、JPXプライム150連動のETFが上場されるでしょうが、魅力的な投資対象となり得るのでしょうか。
へそ曲がりな私は、むしろ上位150社よりも、
「上位150社に選ばれないなんて、我が社のプライドが許さん!」
というPBR<1銘柄のほうが当面狙い目では無いかと思ったりもします。
言うまでも有りませんが、投資は自己責任でお願いします。
有り難うございました。