出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

マスコミ報道の怪?・・・「頭を割られる」と「頭をぶつける」は大違い!

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出遅れおじさんです。

 

 少し古新聞ですが、去る12月1日台湾の民間シンクタンク「國策研究院」が開催したフォーラムにオンラインで出席した安倍晋三元総理が、「新時代の日台関係」という基調講演を行い、その中で「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」と語ったことに対して中国が激怒したと言うニュースがありました。

 

 激怒の余り、中華人民共和国外交部の汪文斌報道局長は、「中国人民の譲れない一線に挑む者は誰であれ、頭を割られて血を流すであろう」と安倍元総理を呼び捨ての上、物騒この上ない発言をしたとのことでした。

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汪文斌報道局長 (産経殿サイトより借用)



 一国の元元首級の人間を呼び捨てにすると言うのもふざけた話ですが、「頭を割られて」というのは明らかな脅迫です。

 

 上記のニュースの第一報はテレビで知りました。

 

 ところが、ほぼ一週間を経て、このニュースが繰り返し報道されるに至って、微妙に言葉の表現が変わってきているのにお気づきでしょうか?

 

 ここしばらくのテレビ報道では「頭を割られて」の部分が「頭をぶつけて」と言い換えられているのでは無いのかと気になってきました。

 

 最初の第一報を聞いたときは、テレビで明らかに「頭を割られて」と言っていた記憶があります。

 ただその次に見た12月2日のNHKのニュースでは「頭をぶつけて」に変わっていました。

 以降のテレビ報道では、そうそう全報道番組をウオッチしているわけではありませんが、「頭をぶつけて」という表現が主流で「頭を割られて」という物騒な表現は見当ら無くなったような気がしています。

 

 如何せん汪報道局長の原語での発言を聞いたわけでも、文字起こし文を呼んだわけでもありません。中国語に疎い私が原語や原文で判るはずもありませんが。

 

 「頭を割る」には明らかに暴力的危害を意図したニュアンスがありますが、「頭をぶつける」には自業自得的ニュアンスです。勿論、中国語で「出る杭は・・」的な慣用表現があるのか否かは判りませんが。

 

 因みに韓国の「オーマイニュース」では「頭を割られる」という表現のようです。

 

 ネットで拾えるニュースでは両方が入り乱れています。

 時事通信の以下の報道は、「頭を割られる」です。

www.jiji.com

 逆にSankeiBizの以下のニュースは「頭をぶつける」です。

www.sankeibiz.jp

 

 「頭を割られる」という表現では子どもも含めた視聴者に対して刺激が強すぎるのではないかと「自主規制」したと言う可能性は否定しません。

 

 比較的中立的な(と私が評価している)姿勢の野村修也氏がキャスターの読売テレビ「ウエークアップ」も「頭をぶつける」という表現でした。

 

 でも、まさかこれ、

「視聴者の『中国様』に対する好感度を下げないため」

 という「自主規制」ならとんでもないことです。

 

BPO案件です!」

 と言いたいところですが、BPOはこういうのは野放しなんですよね。

 ある番組でコメンテーターが習近平国家主席を呼び捨てにしたと言う事は問題視するのですけど。

 

 付け足しのようになりましたが、垂在中国日本大使が外交部に呼び出されて反論したということに対しては「グッジョブ!」と言いたいと思います。

「一議員の私の発言に注目して頂いて大変光栄」

 と切り返した安倍元総理も安定の対応です。

 

有り難うございました。