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出遅れおじさんです。
東京都の新型コロナウイルスの新規「陽性者」が27日2,848人、28日3,177人と連続して過去最多となりました。
何時もながらのコメントで恐縮ですが、敢えて括弧付きで「陽性者」と表記したのは、マスコミが言う「感染者」と区別したいからです。
ただし、決して違う数字を上げているのではありません。
今回数字を引用した東京都の特設サイトにも、普段引用している厚生労働省のオープンデータサイト、およびこれをビジュアルに見せて下さる東洋経済誌殿サイトでも、表記されている数字は「陽性者」です。
ただ、マスコミの皆さんの日本語変換ソフトに異常があるらしく、「ようせいしゃ」と入力すると「感染者」と変換・・・・(失礼しました)
私は医療関係者でも医師でもないので、私如きの素人が「陽性者」と「感染者」の定義の違いを記載するのは遠慮しますが、マスコミの皆さんとしては、「感染者」と書かないと「コロナ怖い!」という臨場感に欠ける、と恣意的に言い換えているとしか思えません。
東京都のこれまでの陽性者の最多は本年1月7日の2,520人ですから、第3波と呼ばれる時期の最多人数を26%も超過したことになります。
勿論、マスコミは「大変だ!」と騒ぐばかりで、挙げ句に菅総理のブラ下がりで「東京オリンピックの中止の可能性は?」なんて質問する記者まで表れる始末でした。
ところが肝心の東京都並びに首長である小池都知事の言い方のトーンが多少変わってきているのはお気づきになっていますか?
勿論、都民に対する「感染抑止のための行動の自粛の呼びかけ」に関して変わりはありませんが、マスコミに対しては、都知事のみならず福祉保健局長も、27日夜「いたずらに不安をあおらないでほしい」と発言したとのことです。
陽性者が1月以来の最高値となった事に関して、「陽性者数だけの問題では無い。ワクチンのあるのと無いのと(状況の)違いはしっかり伝えてほしい」という趣旨のようです。
(当段落の「 」内は日経サイトよりの引用です)
要するに陽性者数が1月の第3波の最大値を超えても、今は高齢者を中心にワクチン接種が進んでおり、高齢者が中心であった容態の重篤化のレベル、さらにはお亡くなりになる方の数が当時とは比べものにならないくらい改善していると言う背景を伝えて欲しいと言う趣旨でしょう。
実際、今年1月の第3波の時点では、7日間平均で毎日15から20人の方が亡くなっていた(1月末~3月上旬)のに比べ、今回亡くなった方は7月20日以降8日間で平均1.1人強(最大は21日に4名、4日間は0人)と10分の一に低下しています。
(このデータは東京都のサイトでは見えないので、東洋経済殿サイトから数字を引用)
「今頃になってなんでそれを言う?」
と声を大にして言いたいです。6月の下旬以降の今回の第5波で陽性者が増え続ける中、幾らタイムラグがあるにせよ、亡くなる方が徐々に減って来ているのは判っていたでしょう。
それとも、余りの想定外の陽性者の増加に、
「(都知事の強硬な意見で)オリンピックを無観客にしたのに増えている!」
「このままでは(自分が主催者の)オリンピック中止の世論が高まってしまう!」
まさか
「この状況では誰にも責任を転嫁できない!」
なんて、思っていないでしょうね。
はい、私の小池都知事に対する心は大きく歪んでいます。
【お詫び】
本来、東京都の陽性者と死亡者の推移をグラフで表示して、記事にすれば良かったのですが、まだエクセル等データが拾えるサイトが見つからないので今回は失礼します。
また、前回26日に記載した全国の陽性者と死亡者の7日間平均の推移の29日公表値までの推移は、以下のグラフの通りです。(7日平均なので、昨日のデータも過去の最高値には至らず)
有り難うございました。