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出遅れおじさんです。
【巴戦の公平性】
今場所は、あまり見ていなかったのですが、大相撲九州場所は巴戦の末前頭9枚目の阿炎関が優勝しました。
前頭筆頭の高安関と大関の貴景勝を連破した阿炎関が見事に優勝しました。
阿炎関の健闘にケチをつける積もりは毛頭ありませんが、以前から巴戦は不公平だという声が度々上がっていましたが、相撲協会は全く改めるつもりは無いようで、NHKの放送でもその辺りを踏まえた解説は全くありません。
念のため、巴戦のルールを説明すると、A、B、Cの三人で優勝決定戦を行うに当たって、予めくじ引きにより最初にA対B、次にその勝者対C、2回戦の勝者対1回戦の敗者・・・
と繰り返し、誰かが二連勝したところで優勝とする、と言うものです。
これが何故不公平かと言えば、最初に控えに廻った力士(上記のC)が取組数が少ないので三者の力が均衡だとしてもCは不利にならざるを得ないのです。
勿論くじ引きですから、結果によって有利不利があるのは当たり前です。
3人でトーナメント方式で優勝決定する場合は、1回戦不戦勝の人が圧倒的に有利ですし、観客も解説も、勿論闘う当人達もそう言う気持ちで臨むのですが、巴戦になると何故か最初のくじの運不運を誰も言わなくなるような気がします。
【株式市場はゼロサムゲーム?】
私自身あまり投資家さん(敢えて同業なんて烏滸がましいことは言いませんが)のツイッターをフォローしているわけではありませんが、「テスタ」さんだけは数少ない例外です。
テスタさんと言えば少ない元手から約50億円近い利益を上げて来たと言うことで、モーサテ初めとしたメディアにも露出しています。
言うまでもなく、全く私とは投資手法も異なりますので「投資の参考」などという気持ちでフォローしているわけではありません。
直接お合いした事もないのですが、ツイッターやメディアでの発言を見る限りでは、彼はとても人柄が誠実で優しい方と感じたからです。
色々絡んでくるリプライにも、そこまで付き合わなくても・・・と言うくらい丁寧にリプライを返しています。
最近も妙なのに絡まれていまして、先週末のことですので、リプライを遡るのも大変ですが、要約するとテスタ氏に
「貴方の資産は株で負けた人のお金」
と、いかにも株式市場がゼロサムゲームである事を前提に絡んできたのが発端でした。
俄然スレッドが活況を呈し、テスタ氏の擁護派(というか株はプラスサムだろうと主張)と個別の妙な事例を挙げて絡む方のバトル状態でした。
例を挙げると、(出遅れおじさんが勝手に意訳)
「100円で買った株が1,000円になったとき、テスタ氏の利益900円は、100円で売った人の得べかりし利益を奪ったもの」
と言う超謎理論や、
「100円で買ったものを200円で売ったあと、株価が100円に戻ったら、200円で買った人の損失が、テスタ氏の利益として移転したもの」
と、どこからそんなこじつけが・・・と思うような書き込みまで様々でしたが、ここでもテスタ氏は丁寧に返信しており、頭の下がる思いでした。
株式市場がゼロサムか否かは時価総額の推移を見れば明らかで、1981年から2022年4月までの東証一部の時価総額(年末終値)の推移は下のグラフの通りです。
41年間で、バブル景気や崩壊の下落、リーマンショック等浮き沈みはありますが、87.9兆円から714.3兆円へ8.1倍(=年率5.2%)になっています。
直近のアベノミクス以降(2012年から10年間)を言えば、296.4兆円から2.4倍(=年率9.4%)に成長しています。
物事を冷静に考えられない人が多いのも驚きますが、自分の損失で人を逆恨みするような方に、市場への参加資格があるとはとても思えません。
有り難うございました。