出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

「キッシーショック」も霞む武田薬品(4502)の下げは「落ちてくるナイフ」か?

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 岸田内閣発足以来、今ひとつ株式相場はパッとせず、私は「キッシーショック」と呼んできました。

 対中国姿勢等の安全保障やデジタル化等の課題にはそこそこ通受けする布陣では有りますが、如何せんマクロ経済政策がパッとしません。

 海外のマスコミからも、コロナ禍という国難に最も求められる強力なマクロな経済対策が霞んでしまっていると酷評されています。

 その辺りが「キッシーショック」と呼ばれる所以だと思います。

 

「キッシーショック」とボヤかしてきましたが、

 

「全然マイルドにぼやかして言っていないじゃないか!」

 

 という声も聞こえて来そうですが、新内閣発足以来、FT(Financial Times)やBloombergはもっと露骨に”Kishida Shock”と呼んでいます。

 

 高市氏を政調会長に据え、総裁選で岸田氏を支えてきた山本幸三氏(アベノミクスの生みの親の一人です)等身の回りに人材はいるのだから、総選挙に向けて多少の軌道修正に早めに着手すべきでしょう。

 

 そういう中で、手持ちの株価の「下落」ぶりを毎日チェックしていますが、実は「キッシーショック」以上に「大下げ」となった銘柄があります。

 

 武田薬品(4502)です。

f:id:deokureojisan:20211010224254p:plain

Yahoo Finance殿より借用



 一週間チャートを見てお判りの様に10月6日に公表された、「経口オレキシン作動薬TAK-994の臨床プログラムのアップデートについて」というニュースリリースによるものです。

www.takeda.com

 企業のプレスリリースなので「穏当な」タイトル表現になっていますが、同薬は臨床第2相試験を実施している段階で危険シグナルの存在が明らかになった、即ち同薬の危険性を示す結果が出てきた為に試験を中断せざるを得なくなったと言うことのようです。

 

 TAK-994は「ナルコプレシー症」の治療薬だそうで、ナルコプレシー症とは多眠症で、食欲や睡眠・覚醒を司るヒポクレチンという物質を産出する神経細胞の働きが悪い或いは消滅する事によって生じる病だそうです。

 

 ネットの掲示板等見ると、まさに社運を賭けた新薬の開発上のトラブルらしく武田株の売りを誘ったと言われています。

 

 上記のリリースには、現在臨床第1相試験中のTAK-861を初めとした複数の開発を進めており、患者様の思いに応えるべくニューロサイエンスにしっかり取り組みますとのコメントも付与されています。('単なる強がりと言えばそれまでですが)

 

 ただ、土日になって、冷静に考えると、以前の武田薬品の記事

deokureojisan.hatenablog.com

 でも書きましたが、創薬メーカ関係者の神経を逆なでしかねない言い方で恐縮ですが、新薬の開発は「千三つ」とは言わないまでも「当たるも八卦、当たらぬも八卦」的なところが有り、多少の躓きは当たり前と受け止めるべきだと思い始めました。

 

 となると、今回の株価下落は「買い」のシグナルと受け止めるようになりました。

 

 週明けには「勝負に出る・・」というほど大げさではありませんが、態度を決めたいと思います。

 

 落ちてくるナイフに手を出す事になるのか・・・

 

 くれぐれも皆様は自己責任で判断をお願いします。

 

有り難うございました。