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出遅れおじさんです。
高市早苗新総裁誕生から一夜明けて、少し頭が冷やせましたので、高市早苗氏と小泉進次郞氏の命運を分けた差を考えてみました。

(ヤリイカのアヒージョで白ワインが止めどなく・・・)
結論から先に言うと、
参議院選挙の敗因を正しく認識できていたか否か
に尽きると思います。
旧派閥の力学が働いているとはいえ、決選投票で小泉進次郞氏に投票した議員が145人もいたということは暗澹たる気持ちになりますが。
マスコミの解釈も、自民党執行部の「自作自演」「自画自賛」の評価も「敗因」は「裏金問題」にフォーカスされていますが・・・
現に、これまで自由民主党を支持、投票したのに投票しなかった方(ワタシも該当します)の意見を聞かないことには・・・
これまでも、テレビ番組(多分「正義のミカタ」限定?)やネット番組でもご本人が紹介されていますが、京都大学大学院工学研究科教授の藤井聡氏が研究室のHPに公表しているアンケート結果
https://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/member/fujii/journal
が非常に分かりやすいです。
調査は、安倍政権末期以降の6年間で一度でも自民党への投票経験がある、所謂自民党支持経験者(年齢、性別等重みつけ) 2,000人の調査結果です。
一度でも投票したことがある≠党員ではありませんが・・・
この中で半数弱(915人)のかたが全国比例で他党に投票されており、その理由をまとめたのが下表です。

複数回答なので、「裏金」も23.8%ありますが、最も多いのが「国民を大切にしない」50.0%です。
「国民を大切にしない」と言うのは曖昧な概念ですが、外国人問題(旅行者含む?)等を念頭に置いていると思われますし、手取りアップ等の衆議院選挙の結果・声も踏みにじってきたことも含まれると思います。
続いて「石破ソーリ」そのものを理由に挙げるかたが34.6%、増税、対中姿勢、移民等々と続き、石破政権(岸田ソーリ時代も含む)そのものの政策が否定されています。
それなのに小泉進次郞氏は「解党的出直し」と言いつつも「石破政権の政策を継承」(これ自体矛盾の極みですが)するとしていました。
過去の記事
でも、批判しましたが、小泉氏の「2030年までに年収100万円アップ(年率3%増)」も、自民党の参議院選挙の政策そのもので、今のまま緊縮財政を継続、成長戦略にナンの手も打たない事を宣言しているようなものです。
上記に記事中紹介した嘉悦大学教授の高橋洋一氏が例示した2023年の平均賃金416万円は元データが見つかりませんので、国税のサイトから数字を拾うと、2023年の民間平均は459.5万円でした。(勿論、ここからスタートでも年率3%でプラス100万円です)
総裁選挙中の9月26日には2024年の民間平均給与が公表され、478万円(対前年3.9%増!!)でした。
こんなショボい政策じゃ話になりません。
そこに気づけない限り、小泉氏を総裁に頂いても自民党は縮小の一途です。
全47都道府県の31都道府県で高市氏が首位であったという全国の党員投票の結果もそう言う実感と整合しているのでしょう。
これが「世論」と思うのですが、マスコミの皆さんも気づいていないようです。
今朝(10月5日)のテレ朝の朝のニュースでも、「麻生氏が暗躍して世論に反した結果になった」という噴飯物の解説をしていました。
【オマケ】
これで、明日からでも自由民主党は変われるのか?
高市氏当選報告会の〆の応援団キャプテン小野田紀美参議院議員の挨拶が秀逸です。
小野田紀美議員「地方議員時代から勝手に高市早苗を推し続けてかれこれ10数年、推してきて本当に良かった」「自民党総裁というのは独裁者じゃないので、すぐに何かを変えるという訳にはいかない」「日本に時間がないのは分かっているが、どうか長い目で」高市早苗氏が決選投票の結果、自民党新総裁に pic.twitter.com/kmbFXpNchE
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) 2025年10月4日
聞いていたら不覚にも、目が汗をかいてしまいました。
石破ソーリを詰め将棋のように退陣に追い込んだ有村治子氏といい、小野田氏と良い、高市氏の後に続く女性総理候補も人材豊富です。
有り難うございました。