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出遅れおじさんです。
本日(12月22日)一番の驚きのニュースは、ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃訪米及びバイデン大統領との首脳会談(日本時間22日未明)でした。
ゼレンスキー大統領は引き続き日本時間本日午前に米国議会上下両院合同会議で演説を行いました。
「ゼレンスキー! オヌシも策士よのう!」
と、勿論良い意味で言いたくなりました。
今年、マン・オブ・ジ・イヤーと言う賞があったなら間違いなくゼレンスキーウクライナ大統領が受賞するでしょう。
ゼレンスキー大統領は戦前の評価は芳しいものではありませんでした。
コメディアンという出自を貶めるつもりは毛頭ありませんが、支持率も就任直後こそ7割を越えていたようですが、その後徐々に低下していました。
が、ロシアのウクライナ侵攻で状況は一変しました。
欧米の亡命助言を拒絶し、国内に留まり、ロシアと闘うと言う姿勢を明確に打ち出し、圧倒的国民の支持を得ました。
そして激戦地を訪問、戦死した兵士に弔意を表すとともに、闘う兵士達を鼓舞しました。
まさに、絵に描いたような「闘うリーダー」を体現したゼレンスキー大統領は「大化け」と言って良いほどの変貌を遂げました。
それに加えて、今回の電撃訪米については舌を巻かざるを得ません。
私がそう考えた理由は、元東京新聞のジャーナリスト長谷川幸弘氏がご自身のニュースチャンネルで仰っていたように、(恐らく英国諜報部門の情報に基づく報道と思われますが)米国がロシアとウクライナ侵攻に関して秘密裏に停戦協議を模索しているというニュースがあったからです。
ロシアにとってみれば敗色濃厚な状況で「渡りに船」ですし、米国にとってもロシアに対して恩を売っておいて米ロ関係を有利にしたいという思惑があると思われます。
勿論、ゼレンスキー大統領にとっても、なによりウクライナ国民にとってもこれは耐えがたいことであることは確かです。
そんな中での今回の電撃訪米は、徹底的にロシアと闘うという国家としての意思を明確に主張するとともに、米国議会並びに世論を味方につけ、米国政府を牽制するという、最高の演出では無かったでしょうか。
本当に、「オヌシは・・・」
と言いたくなります。
ゼレンスキー大統領が我が国国会を始め各国国会でビデオ演説をしたときの、進め方や各国での演説内容についても感じましたが、非常によく練られた演出に基づく戦略だと思いました。
優秀なスタッフを抱えているのだろうと感心しました。
有能な参謀やスタッフを抱えるのも本人の実力のうちです。
有り難うございました。