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出遅れおじさんです。
トヨタ自動車(7203)より配当金を頂きました。
これに先立つ11月1日に公表された2023年3月期中間決算は今の我が国の製造業が抱える課題をいみじくも集約したように見えました。
直近の決算・配当の実績と2023年3月期の見通しは以下の通りでした。(単位:億円)
同社は2021年10月1日に株式を1:5で分割していますので配当は分割後換算です。
売上高 純利益 1株配当
19年3月期 302,256.8 18,828.7 44円(20+24)
20年3月期 299,299.9 20,761.8 44円(20+24)
21年3月期 272,145.9 22,452.6 48円(21+27)
22年3月期 313,795.0 28,501.8 52円(24+28)
23年中間 177,093.4 11,710.8 <今回公表>
23年3月期 360,000.0 23,600.0 -円(25+ ) <今回予想>
今回公表された、中間決算は絵に描いたような増収減益決算でした。
収益は対前年同期比+14.4%、純利益は同-23.3%となりました。
通期の予想も、収益は前年比+14.7%、純利益は同-17.2%という当初想定は据え置かれました。
株価も一頃の元気さはありません。
見る限りは弱気の見通しと言わざるを得ませんが、世界生産台数は過去最高であった2017年3月期の907万台を上まわる920万台を目論んでおり、意欲的な見通しですが、鋼材等の原材料費の値上げが重くのしかかっています。
それ以前に、昨今のサプライチェーンの混乱により、目標の台数を生産できるかも大きな課題と言えます。
「売れるか?」では無く「作れるか?」
これが、ニッポンの製造業の王者の直面する課題というのは忸怩たる思いです。
有り難うございました。