出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

「国葬儀」雑感の続き・・・マスコミの劣化を憂う

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出遅れおじさんです。

 

 昨日の安倍元総理の国葬儀ネタ

deokureojisan.hatenablog.com

 の続きで、主としてマスコミの対応の問題点等を指摘したいと思います。

 

【「国葬」と「国葬儀」の違い】

 今回9月27日に執り行われた安倍元総理の葬儀が、「国葬」であったか「国葬儀」であったかは皆さんは認識されているでしょうか。

 

 マスコミは基本的には「国葬」という表記で取り扱っていたような気がします。

 しかし岸田内閣は最初の岸田ソーリの表明以来一貫して「国葬儀」という表現をしています。

 「国葬」というのは戦前の「国葬令」によって執り行われる儀式であって、戦後「国葬令」が廃止されていますので「国葬」を執り行おうとすると法的根拠がありません。

 

 一方「国葬儀」は国葬に変わるというと言いすぎかもしれませんが、「国の儀式」として内閣で閣議決定すれば実行可能となる国の儀式です。

 

 私は決して岸田内閣を擁護するためにこの違いを持ち出しているのではありません。

 むしろ逆で、岸田ソーリの「国葬儀」発言に違和感を感じて「国葬」と「国葬儀」の違いを調べたからです。

 「国葬じゃネーのかヨ!」

 と素直に感じました。

 印象として「国葬」を少しチンマリとした、現行法制で実施可能な儀式に止めたという、あざとさを感じました。

 

 しかしマスコミは前述のように「国葬」という表現で通して、「法的根拠が無い」という反対理由を主張せんが為の方便としているとしか感じられません。

 

【何故無視する! サイレントマジョリティ

 昨日の記事でも触れましたが、少数派(主催者発表15,000人?)の国葬反対集会は報じても、一般献花の長蛇の行列(30日付けでは10万人超という報道もあり)やデジタル献花の50万人の献花は報道したくない、或いは、広く知られたくないようです。

 

 結果として海外のマスコミも「なんか変?」という報道姿勢であったように思われます。

 

 自らが「ノイジーマイノリティ」である事を認めたくない為の姿勢としか思えません。

 

 ここまで来ると報道機関と言うより、煽動機関としか言いようが有りません。

 

 しかし、単に報道機関としての道を踏み外していると言う以上に、この人達、一般的な常識(或いは内容を精査する姿勢)の欠如としか言いようのない事例を見つけました。

 

【日持ちするビール?】

 「物価高騰」(いや、一部個別商品の値上げです)を報じるニュースの一つとして、10月よりビール(類)が値上げされるので、庶民は買いだめに走っている、というニュースがありました。

 

 それはそれで当然の消費行動ではあり、報道の価値があるか否か分かれるところですが、私が引っかかったのは、レポーターの「『日持ちするビール』の買いだめ」と言うい表現です。

 レポーターの無知なのか、記事を書いた記者の無知なのか・・・

 

 まあ、飲んべえにしか判らない話かも知れませんが、ビールは「日持ちしない」飲料の代表です。

 色々なペットボトル飲料はありますが、ビール(類)のペットボトルが発売されていない理由をご存じですか?

 ペットボトルの素材ポリ・エチレン・テレフタレート(PET)は実は微量の酸素を透過させますので、酸素で劣化しやすいビールはペット飲料にはむかないのです。

 

 現に私も庶民の一人として本日「奔走」して箱買いしましたが、箱の表記

賞味期限9ヶ月

 

 

 を、ご覧頂いてもお判りの様に缶ビール(類)の賞味期限は9ヶ月(業界標準?)です。

 

 それを「日持ちするビール」と表現する報道の姿勢、報道の劣化を嘆かざるを得ません。

 

 

 

 

 「オイッ! テメエ、偉そうにウイスキーの蘊蓄を語っているくせに、第3のビールを飲んでやがるのか!」

 

 実は私自身ビールの味にはあまりこだわりは無く、なんと言っても「年金生活者」ですから・・・

 

有り難うございました。