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出遅れおじさんです。
今日はほぼ3ヶ月おきに受診している歯科検診でした。
私は子どもの頃から歯医者が大嫌いでした。
幼少の頃から通っていた、歯科医院を経営していた同級生の父親が亡くなって以降、やたらと怒りっぽい近所の歯科医が苦手で、出来るだけ近寄りたくないと感じていました。
当然そう言う状態ですから、歯の衛生状態は自慢できる状態ではなく、放っておいて悪化、悪化すれば更に行きたくない、を繰り返していました。
結婚してからも、家内から再三再四「歯が汚いから、歯医者へ行け」と口を酸っぱく言われ、漸く治療に出向いたのは中学校以来20年を経ていたかも知れません。
それでもやはり避けたいものは避けておきたいという思いが強かったのですが、ある日、奥歯が欠けてしまいました。
痛いと言うより、口の中の違和感を耐えがたく感じていたのを家内は察知し、丁度自宅を新築し落ち着いたところで、
「下の通りの信号を渡ったところの◯✕歯科は、口の中の写真を撮って丁寧に説明してくれるらしくて、評判が良いみたいよ」
またしても家内に諭されて、◯✕歯科を予約しました。
「欠けた歯の治療以前に、歯周病対策をキチンとしません?」
と歯医者に言われ、歯科衛生士のお嬢さんにバトンタッチされました。
一通り歯石の除去をしたあと、
「歯と歯茎の間の歯周ポケットの歯石をキチンと除去しませんか?」
「チョット歯垢を見てみます?」
彼女は私の口から取ったサンプルを顕微鏡で見て、動画を見せてくれました。
半透明の木の葉のようなものからチョロチョロと黒いものが出てきます。
1秒足らずの動画を繰り返し再生しているようで、その黒いものはやたら多数いるように見えます。
「動かない葉っぱみたいなのは『ガンジタ菌』で舌のコケと同じです。チョロチョロしているのが、歯周病菌でスピロヘータ菌の一種です」
「歯石は軽石みたいにスカスカで、歯周ポケットの歯石で繁殖するとCMで見るような歯周病になってしまいますので、是非一度きれいに取ってしまいませんか?」
彼女は、「スピロヘータ」等という恐ろしい言葉とは裏腹に満面の笑みで話しかけてきました。
当時の私にとって、「天使」以外の何者でもありませんでした。
しかしその直後、「天使」は「魔女」に豹変します。
「でも、保険が効かないんですけど・・・」
ただ、聞いた値段は一桁万円の初めのほうだったので、お願いすることにしました。
◯✕歯科との付き合いはそれ以来20年ちかくになります。
今日も一通り、歯茎の点検、歯石の除去、歯のクリーニングの後、かみ合わせ矯正用のマウスピースをチェックして、痛んできていたので新たに作り直すこととなり、歯形を取って頂きました。
歯医者を避けていたころ、歯科医院の前にさしかかると足早に通り過ぎ、職場で歯科検診の案内が廻ってくると、中身も見ないで次に回す・・・
ずっと心の中に淀んでいた黒い霧のようなものが晴れて、「何故もっと早く・・・」と反省するばかりです。
そして私をそう仕向けてくれた家内には感謝の言葉しか有りません。
「歯の健康」は大切ですよ!
有り難うございました。