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出遅れおじさんです。
一昨日(3月23日)の夕方のウクライナのゼレンスキー大統領の国会演説をご覧になったでしょうか。
演説の内容そのもの並びにその政治的意義については多くの報道で語り尽くされていますので、敢えて私の駄文で塗り固めることは避けたいと思います。
今回の演説に関しての私の個人的な所感をいくつか列記したいと思います。
【上手い!(1)】
ゼレンスキー大統領は元コメディアンと言うことで、表情の作り方が非常に巧みです。
決して表面(おもてづら)が巧みと言うことではなく、聞く者に訴えかける表情の作り方はさすがです。
【上手い!(2)】
非常に上手いスピーチライターがバックについているようです。
ロシア相手の情報戦においてもウクライナは優位に立てていると思います。
やはりこれはバックに非常に優れた参謀がいるのではと思わざるを得ません。
まず一番目は、ご当地ネタの使い方が巧みであると言うことです。
イギリスに対しては、シェークスピアの台詞、及びチャーチルの演説を引用し、戦い続けると言う意思を明確に示し支援を求めました。
アメリカに対しては、真珠湾攻撃(これが一般市民に対する攻撃と同一視されるのは日本人として耐えがたいですが)、911同時多発テロ等のアメリカが受けてきた被害を前面に出し支援を求めるとともに、キング牧師の”I have a dreem”を引用し共感を呼びました。
二番目はゼレンスキー大統領は巧みに相手国の国民性に訴えています。
英米に対しては、正義感をかき立て支援を求めています。
ドイツに対しては、天然ガス購入に関わる経済合理主義を正面から非難し、理性的反発をかき立て支援を求めています。
我が国に対しては、核兵器被害、化学兵器被害、原発事故等の共通の被害意識を共有し、かつ日本人の反発を呼びそうな話題を避けて共感を呼んでいます。
激しい戦火の下、何処にこれだけの知恵者を侍らせていた!
と言いたくなるほどの出来であったと評価しています。
【聞く国会議員の覚悟は?(1)】
リン ホウセイ外交部長殿
(敢えて個人名は避けますが、何方かはお判りですよね!)
戦下の大統領の演説を聞きながら、二度も欠伸をするんじゃネエ!
テメエは一番中継画面に映りやすい岸田ソーリの隣にいる事を忘れているのか?
(ますます誰か判りますよね!)
或いは、わざと私はゼレンスキー大統領の演説には共感していない、と言うことをアピールしたいのですか!
【聞く国会議員の覚悟は?(2)】
ゼレンスキー大統領の演説に先立つ21日(月)の「虎ノ門ニュース」のコメンテーターである「正論」編集長田北真樹子氏のコメントを紹介します。
田北氏の問いかけは、
国会議員の皆さんは覚悟を持って聞いているのか?
単に有名人・時の人の演説だからと言う軽いノリで聞いていないか?
と言うことでした。
聞くからには、キチンとウクライナに寄り添う決意はあるのか?
ロシアに対峙する覚悟は有るのか?
何れ対中国との対立の場面においても想定される中国からの嫌がらせや攻撃に立ち向かう覚悟はあるのか?
と田北氏は、問いかけています。
【最後に、ドーでも良いですが】
演説の後に挨拶に立った山東昭子参議院議長のブルーのシャツとイエローのスーツのウクライナカラーはとても素敵でした。
是非この映像がゼレンスキー大統領にも届いていたことを期待します。
ウクライナに栄光あれ!
プーチンに法の裁きを!
有り難うございました。