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出遅れおじさんです。
今日突然台湾がTPPに加入申請をしたと言うニュースが飛び込んできました。
先週の中国の「驚愕のTPP加入申請」に続いての申請で、中国の申請に遅れまいと申請を急いだのか、逆に中国が台湾の加入申請を察知して、攪乱の上、妨害しようとして先手を打ったのかは判りません。
台湾の加入については価値観を共有できる国(私は台湾を国と称することに全く抵抗がありません)として加入を歓迎したいと思います。
しかし、中国がTPPに加入申請をしたという先週のニュースは、「悪い冗談でしょ」と言いたくなるようなニュースでした。
「アナタを排除するための仕組みですよ、TPPは!」
と言いたい気持ちです。
例えが悪くて申しわけありませんが、反社勢力の方が防犯協議会に入れてくれと言ってきているようなものです。
中国が凡そTPPで求めている自由公正な貿易ルールを満たしうるかについては、「否」という評価しかあり得ないと思います。
「ドーン」とルールブックを突きつけて、「全部守れるなら交渉に乗ってやる」というしかないのでしょう。
しかし、あの国の嫌らしいところは、新たな仕組みに加わるに当たって、自分がそのルールに合わせるのでは無く、皆が自分に慮ってルールを変えるべき、と言い出しかねない所です。
TPPは全加盟国の同意が無ければ新規加入は出来ませんが、中国との経済関係を拡大したいシンガポールやマレーシアはすでに「歓迎」の意向を示していますので、中国は個別撃破で責めてくると思います。
中南米のメキシコやチリ、ペルーは中国のワクチン外交にやられているとしか思えないので、「脳天気」にBienvenido!(Wellcome)と言いだしかねません。
(決して、ラテンアメリカの皆様を揶揄するつもりはありません)
明確に反対してくれそうなのは、目下「貿易戦争中」のオーストラリアと中国の人権問題に神経をとがらせているカナダくらいでしょうか。
TPPの加入審査がどういうルールで実施されるのかは調べ切れていませんが、先に加入申請しているイギリスの加入承認をして「自由陣営」のメンバーを増やすのが先決という気がします。
言い出しっぺのアメリカが抜けてから漂流も懸念されましたが、安倍政権が良くリーダーシップを発揮してアメリカを除く11カ国でCPTPPをまとめ上げたのは我が国の大きな外交成果だと思っています。
アメリカ抜きのTPPの議長国として、どう切り盛りしていくかが日本のリーダーシップが問われています。
なーんて、今見たニュース解説みたいな事を言っていますが、案外、中国と台湾の加入申請にどう向き合うかで、自民党総裁選の結果が見えてくると言う期待もあります。
当事者の皆様には申し訳ない例えで、誠に恐縮ですが、香港での暴挙が台湾の蔡英文総統の再選に繋がったように、中国に毅然と対応できるかで次期総理が決まるような気がしてきました。
有り難うございました。