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出遅れおじさんです。
今週になって、ようやく厚生労働省が新型コロナの感染症法上の取り扱いに着手したというニュースが報じられました。
感染症法(正しくは「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」)には感染症を5つの区分
一類:エボラ出血熱、ペスト 他
四類:肝炎(E,A)、黄熱、狂犬病 他
五類:インフルエンザ(鳥インフル、新型インフル覗く)、梅毒 他
(病名を列挙すると
と、これらに属さない「指定感染症」と「新型インフルエンザ等感染症」に分類して対応方法を定めています。
で、コロナはどうかというと、「新型インフルエンザ等感染症」に位置づけられており二類相当以上の取り扱いが求められていました。
二類相当以上なので、陽性と判明すれば原則隔離入院です。
以前も紹介しましたが、ラジオ番組で辛坊さんが取り上げていた「完全防護の看護師が病室に入ると、上半身裸の患者が筋トレしていた」という、笑うに笑えない話があったそうです。
多くの医療機関が、敢えて医療関係の皆様を敵に回してしまう言い方をさせて頂ければ、コロナ患者の受け入れを拒否している状態では受け入れをしている一部の医療体制が逼迫してしまうのは明らかです。
感染力・重症化率・致死率も判らない状態で、治療法も未知の段階ではこういう扱いも致し方ない面もありましたが、これが医療現場逼迫の元凶となっていると言うことはコロナの初期の段階から言われていました。
具体的に言うと、昨年2020年8月24日の政府分科会でも専門家から提起され、厚生労働省の助言組織等で検討を行うとされておりました。
安倍前総理も辞任会見でこの問題は今後の取り組むべき課題として言及しておりました。
その後ほぼ1年に亘って何も進展していなかったのは・・・決して、お役所の皆さんがサボっていたからでは無いようで、医師会、都道府県知事会、分科会等の猛烈な反対攻勢で「ボツ」になったと言うことのようです。
ただ、医師会が反対しているかと言って医療関係者全体がそうと言うわけでも無いようで、医療維新m3と言う医療関係者向けサイトで昨年9月に調査を行った所、医師の7割弱が二類相当を見直す必要があると回答したとのことです。
そう言う中で漸く今回厚生労働省が再度検討を行う事となりましたが、今回は去年と異なりワクチンの接種も進展、治療方法もそれなりに見えてきたので期待をしたいと思います。
ただ、それですべてが解決するわけでは無く、医療体制の再構築や事業者・市民に対する行動制限のあり方等課題は山積みであると思います。
ただ、このニュース、産経以外のメディアは余り扱っておりません。
「コロナ、感染症2類、見直し、朝日」で検索すると少なくとも1ページ目には、テレ朝のニュースはヒットしますが、朝日新聞の記事は昨年の議論の記事しか出てきておりません。
まさか、見直されると都合が悪いなんてことは無いと思いますが。
有り難うございました。