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出遅れおじさんです。
今朝(16日)のモーサテのニューヨークからの中継解説は、堀古キャピタルマネジメントの堀古英司氏でした。
実は、堀古氏は、モーサテのコメンテーター陣の中で、マーケットで生じているあれやこれやの背景や理由を非常に端的にわかりやすく解説してくださるので、最も信頼している方です。
今日のテーマは「ミーム株」、所謂ネットの掲示板やSNSの書き込みを起点として取引が集中する銘柄のことです。
事の発端は、米国の掲示板レディット(reddit)のWSB(憧れの大江真理子さんの番組名に似ていますが、WallStreetBetsという投資専門板)で、ゲーム販売店を運用する「ゲームストップ」について
・ここの株価って安すぎねエ?
・今時、ゲームはオンラインだから時代遅れッショ
・結構な空売り出てるらしいヨ
・誰?
・ヘッジファンドじゃネ?
・ハゲタカみたいな汚え連中が売り浴びせてやがるのか!
・ヨウシ、みんなで買って株価つり上げて一泡吹かせてやれ!
・ンダ! ンダ!
(相当部分は、出遅れおじさんの勝手な脚色)
というような結果、もともと5$以下(52週最安値3.77$)であった株価は、あっという間に481$まで高騰。(1月の終わりころ)
実はこの取引の中心となったのがロビンフッドという個人投資家向け投資アプリで、一時取引が規制される結果となりました。
ロビンフッドは手数料無料で売買できる代わり、注文情報を高頻度取引企業に売却していると言われています。
これに対し、民主党の大統領候補としても有名だったオカシオコルテス氏が「ヘッジファンドは好き勝手に取引しているのに個人の取引を規制するな」と声をあげる等しました。
オカシオコルテス氏はとんでもない左翼原理主義者だそうで、私とはおよそわかり合える部分は無いと思っていましたが、初めて発言に同意しました。(それ以前に話し合うことすらあり得ないと思いますが)
結局2月に入って40~50$に株価は一旦は収束しましたが、その後再び株価は上昇を始めました。
アメリカのネット民(ネラーのようにレディッターとでも呼ぶのでしょうか?)もネット民、ヘッジファンドもヘッジファンド、懲りない連中・・・とあきれて眺めておりました。
ところが、今朝の堀古氏の解説によると現在の構図は、以前のような個人投資家対ウオール街に巣くうヘッジファンドという単純なものでは無くなってきているとのことでした。
今度はヘッジファンドの一部が株価のつり上げに荷担してきているとのことで、当然、株価はファンダメンタルを大きく超えて上昇していますので、再び空売りを仕掛ける連中も表れており、何のことはありません、正月明けの騒動の時と空売り比率は殆ど変わっていないと言うことでした。
結果として、何か獲物を見つけて徹底的に株価をつり上げて、落とし、空売りで稼ぐというマネーゲームの場になってきてしまっている、とのことでした。
そう説明されると、一連の騒動は「ゼロ金利政策の悪影響」と言われても納得できます。
「オマエの理解力が足りンだけだろ!!」
仰るとおりです。
有り難うございました。