出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

スターウッドによるインベスコR公開買付 第2ラウンドへ

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 4月の上旬から話題になっている、スターウッドキャピタルグループ(以下スターウッド)によるインベスコオフィスジェイリート(インベスコR)への公開買付提案で多少の進捗が有りました。第2ラウンド突入か!

 

 先週末15日に「ついに」インベスコRが態度表明をした、というか「態度表明をしないという態度表明」をしました。(ナンノコッチャ?!)

 

 インベスコRの態度表明の要旨は、

・公開買付後の非公開化(私募リート化)の効果・狙いが不明確。

スターウッドが提示したスクイーズ・アウトというスキームが、一般投資家の利益を損ねる恐れがある。

(スクイーズ・アウトとは、例えば、投資口100口を統合し一単元とすることにより、99口以下の一般投資家の出資金は端数投資口となり強制的に換金される)

 

・上記の理由により、投資主総会を開くのでその場でちゃんと説明しろ。

・それまでは態度表明をしない。

・公開買付期間はそれまで延長しろ。

 

と言うことのようです。

 

 週末の16日にインベスコRは6月30日に投資主総会を開催する旨公告しました。

 

 先週は面白半分か、公開買付額+4月末分配金の20,402円を超えた21,000円を超える場面も有りましたが、長期化しそうだとの読みから、短期の利ざやを狙った資金は逃避を始めたようで、ジリジリと値を下げ、週明け月曜・火曜とも、20,610円で引けました。

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Yahoo Finance 殿より引用


 

【おことわり】

 よもや私の後追いをする方がいるとも思えませんが、以下は私の勝手な想像を基にした投資行動ですので、投資は自己責任でお願いします。

 

 結局、今後のあり得るケースとしては

(1)公開買付不成立

投資口価格は最大(最低と言うべき?)多分一口NAV=17,721円(株で言うとPBR=1)まで下落するでしょう。

(2)現状の提示価格で成立

最終的には、一口20,000円で引き取られます。

(3)提示価格を上積みして成立

インベスコRのホルダーには一番幸せなケースでしょう。

 

の3ケースになります。

 

 スターウッドが現状10数%のプレミアムをさらに上積みしてまで、インベスコRの保有する物件を取得したがっているかは甚だ疑問です。

 

 従って3のケースの確立は低い(「あり得ない」とは言いません)と考えていますので、私の結論は「半分売却」です。

 公開買付が成立しても、最終的な売却価格はほぼ同じですので余り痛手はありません。

 公開買付が不成立であっても、投資口価格が下落したらしたでその価格で買い戻せば良いと考えています。今回の半分の売却益で平均取得価格はさらに低減できますので、公開買付不成立の場合の保険と考えておけば良いと考えています。

 (公開買付不成立で投資口価格が20,000円を超えることはあり得ないと思います)

 

 万一、提示価格を上積みして公開買付が成立する場合は、上積み分のエキストラプレミアムが半分しか得られない事になりますが、それはそれで致し方ないと考えるしか無いと思います。

 

 


 そこまでして米国資本に日本の不動産を取得したいと思われているなら、それはそれで他のREIT銘柄にも良い影響が出ると考えて自己満足したいと思います。

 

有り難うございました