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出遅れおじさんです。
昨日の続きです。
(3)接種率が低い日本は周回遅れの負け組というのは本当か?
この議論は特に「モ―サテ」等の経済番組でよく聞かれる論調です。我が国のワクチン接種率が低いために円安に陥っているという議論すら聞かれます。
(円安の何処が悪いのかは置いておいて・・・)
実は本日の日経にまさにこれに関わる記事が掲載されていました。
モーサテでも取り上げられていました(番組では紙面の写し)が、以下のグラフがその証拠だそうです。
このグラフは縦軸がワクチンの接種率(英フィナンシャルタイムの集計)、横軸が年初来の各国の通貨の騰落を示しているとのことです。
ナンダ? 横軸は?
と思われる方はある程度「フツー」の感覚だと思います。
また、これがすっと頭に入って「ナルホド! 日本は負け組だ」と納得できた方は、余ほどの経済通か、多少思考が残念な・・・(失礼しました)
米ドルが上がって、日本円が下がって・・・ナンに対して?
実は、「モーサテ」では何の注釈も無くこのグラフが表示されていたので、理解力に乏しい私は番組録画を再生しているのを良いことにこの部分を一時停止したり再生したりを数回繰り返しても結局解らずに、上記日経のサイトにたどり着けました。
このグラフの横軸は「日経通貨インデックス」と言う指標の年初来の騰落とのことです。
「日経通貨インデックス」とは25種の通貨について、各国間の相互の貿易額に応じて為替レートを加重平均した実効レート指標とのことで、現在は2015年基準の指標となっているようです。きっとこれを加重平均したら「ゼロ」になるのでしょう。
記事の主張は、ワクチン接種が遅れている国々は、経済回復の遅れが懸念されて通貨安に陥っているとのことのようです。
でも、自国の通貨安がダイレクトにインフレに繋がりかねない国ならいざ知らず、年初来の円安を心地よく感じているのは私だけでしょうか。
確かにイギリスやイスラエルのようにワクチン接種率の上昇とともに、コロナの陽性者数が劇的に減少している国もあります。
ではそれらの国々と比べて、我が国の感染状況は劣悪なのかというと、必ずしもそうではありません。
日経サイトのワクチン接種率比較と新型コロナデータサイトcovid.gutas.netの直近の感染状況を比較してみましょう。
ワクチン接種率(100人あたりの接種回数4.15現在)上位4カ国と日本の比較
イスラエル 113.7(すでに2巡目!)
UAE 93.7
チリ 64.7
イギリス 60.1
日本 1.4
感染者数(7日平均4.14現在)と人口100万人あたり同感染者数
感染者数 同(100万人あたり)
イスラエル 219人 25人
UAE 1,919 194
チリ 6,594 345
イギリス 2,227 33
日本 3,368 27
我が国は周回遅れどころか、最先端と言われたイスラエルやイギリスはワクチン接種の成果として、やっと我が国の感染水準に追いついてきたという状況です。
UAEとチリは某国のワクチンを使っているようですので、効果も限定的と言われても仕方ないところではないでしょうか。
経済回復を躊躇わせるものは、ワクチンの接種率では無く感染率では無いですか?
まるで、感染初期に喧伝された、PCR検査こそ予防効果と言うに等しい倒錯した論理では無いですか?
すべての根源は、徒にコロナ感染の不安を煽るマスコミでは無いでしょうか?
皆さん、マスコミに騙されてはいけません。
有り難うございま