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出遅れおじさんです。
今週初め(12日)から、各自治体で高齢者を対象にコロナウイルスワクチン(今回は単純にワクチンと呼びます)の接種が始まりました。
今回のワクチン接種を巡るマスコミや識者の「批判」(敢えて括弧付きで表現します)とそれに対して私が常々感じていることを纏めると以下の3点に集約されると思います。
1.接種が遅いと批判する割には何故国産化できないのかを深く追求しないのか?
ワクチンの接種が遅れているという批判の原因は大きくロジスティックを含めた段取りの不手際を批判するものと、ワクチンの量的調達の遅れを批判するものに大別されると思います。
段取りについては、所謂「お役所仕事」にすべてが帰結すると思いますが、その根幹にあるのは、個人情報の保護の名の下にマイナンバーに使用制限を掛けてきたマスコミの見識と国民の帰結に他有りません。
特に、アレルギーの有無や疾病の有無等の健康情報になると個人の識別以上に厳しく抵抗されてきた「後遺症」の影響と言わざるを得ません。
「出羽の守」的言い方は好きではありませんが、諸外国ではマイナンバーとアレルギー症状や既往症の有無等キチンとデータベースで管理されている国もあります。
そして、ワクチンの調達に関しては、なぜ自国で開発出来ていない我が国が他国に先駆けて調達でき、国内で治験が進むと考えているのでしょうか。
それ以前に、何故我が国でワクチン開発が遅れたのか、誰も声高に叫ばなくなったのは不思議でなりません。
感染初期の一時期を除いて、メジャーマスコミではすっかりこの議論は影を潜めてしまいました。
何故でしょうか。
現在ワクチンを供給している国がどういう国か考えてみれば自明のことと思います。
米・英・中・ロ、皆さん立派な軍事大国です。
各国はウイルス戦に備えて、ワクチンの研究開発をしているのです。
顕著なのが、ファイザー等のm-RNAと呼ばれる、ウイルスの遺伝子情報を組み込んだワクチンの開発で、攻撃を受けたときに直接的にそのウイルスの遺伝子情報をコピーしてワクチンを製造する技術の確立に各国は鎬を削っているのです。
この点で我が国が立ち後れたのは例の「学術会議」を中心とした左翼アカデミズムの弊害以外の何者でもありません。
それに気づいのか、マスコミはこの問題には決して触れようとはしません。
2.遺伝子組換え野菜や食品をあれほど嫌うのに何故m-RNAワクチンの利用に反対しないのか?
少なくとも「生」で食べる野菜や魚類等であっても、食べたものの遺伝子が人体に何らかの影響を与えるとはおよそ考えづらいし、ましてや加熱した食品の遺伝子が人体に影響すると考えることはこれも不思議です。
人工的に遺伝子に手を加えられた食物が人体にどんな影響を及ぼすか解らないと言う意見もありますが、逆に自然界のものが安全であると言う保証は全くありません。
それでも有る種の人々の間では、遺伝子組み換え農作物に関する拒絶感情は極めて強いのですが、今回のm-RNA型ワクチンはその遺伝子工学の最たるものですが、余り話題にならないのは、遺伝子組み換え食物に関する反対論が、非科学的な感情論に他ならないことを如実に示しています。
申しわけありませんが、長くなりましたので明日に続きます。
有り難うございました。