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出遅れおじさんです。
キヤノン(7751)から配当金を頂きました。
同社に関しては私如きが解説するのも憚られますが、ライカを模した35ミリフォーカルプレーンシャッターカメラ カンノン(Kwanon)を試作した、「精密光学研究所」(昭和8年設立)を母体としています。
フォーカルプレーンシャッターとは、フイルムの直前に置かれた極薄の金属膜(古くは布膜!!)がシャッターを推した瞬間に上下(或いは左右)に移動してフイルムに光を当てる方式のシャッターで、従来から大型カメラ等に用いられてきたレンズシャッターに比べて精度が高く高速シャッターにも適した方式のシャッターです。
多分、現在の一眼レフ(ミラーレスのデジカメも含めて)は基本的にはこの方式のようです。
ようです、と言うのはいかにも無責任のようですが、最近のカメラの動向には疎くて・・・一眼レフ(当然交換レンズも)を持ち歩く事もなくなりました。
で、キヤノンの株主である私 出遅れおじさんがキヤノンのユーザーであったかと言えば決してそんなことは無く、これまでも何度も懺悔してきましたように、カメラにおいても「株主の風上にも置けないヤツ」を地で行っており、ニコンユーザーでした。
クルマ等ではライバル車を乗り換える、或いは両方所有する事も出来ますし、オーディオ機器に至ってはライバル製品を繋いでなんてことはどうと言うことも無いのですが、カメラではニコンとキヤノンの両刀使いというのは聞いたことがありません。
勿論、レンズのマウントが違うのでレンズが共用できないというのもありますが、ピントリングの回転方向がキヤノンとニコンは逆なので、使いにくいことこの上ありません。(オートフォーカスのご時世ではどうでも良い話ですが)
で、ニコンと並び立つ国産カメラブランドの雄でしたが、現在のキヤノンの事業の中でカメラを含むイメージングシステム分野は売り上げの22.5%に過ぎません。
イメージング以外のキヤノンの売り上げ構成は、オフィスビジネス(所謂事務機器)45.6%、メディカルシステム13.8%、産業機械(半導体露光装置他)20.7%となっております。
コロナによるリモートワーク化により、事業の大半を占めるオフィスビジネスが大きく減少し、2期連続で対前期減収減益です。
赤字になっていないだけヨシとしたいところですが、同社の配当はここしばらく増配基調を維持していたのですが、2020年12月期は配当半減(年160円→80円)となり、次年度の配当に関しては未だに未定の状況です。
チャート(週足)を見ていただくとお判りの様に、2020年3月のコロナショック以上に7月27日の週に大暴落(前週末2123.5円→1676円)しております。
これはほぼ時を同じくして、クラウドサービスのデータ消失とハッカーグループからランサムウエア攻撃というダブルパンチを受けた事によるものです。
両者は無関係とのことですが、コロナ禍を思うと「泣きっ面に蜂」、「トリプルパンチ」と言わざるを得ません。
同社は、「イメージング技術」という強力な技術競争力、バフェット的に言えば「偉大なビジネス」を展開できているので、気長に応援したいと思います。
有り難うございました。