出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

全く擁護できないが森喜朗会長失言の報道姿勢と田村淳氏ランナー辞退の違和感

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出遅れおじさんです。

 

 何となくコロナの新規検査陽性者の人数の減少傾向が顕著になってきたので騒いでもしょうが無いと考えたとも思えませんが、ニュースをつけると東京オリンピックパラリンピック組織委員会の森会長の女性蔑視「とされる」発言批判一色です。

 「とされる」とわざわざ括弧付きで書いたのは、森氏が「女性が多いと会議が長い」と女性蔑視の発言をしたと発言のそこだけを切りとってニュースでは伝えられています。

 しかし3日になって朝日新聞他の記事等で発言の詳細が報じていますが、森氏の発言の趣旨は

「女性の委員が多いと会議が長いと言う人もいるが、当組織委員会委員はさすがに場数を踏んだ方ばかりなのでそういうことは無い。どんどん女性を登用していきたい。」

ということで、この伝聞の部分ばかりが切りとられて報じられているという何時もの構図のようでした。

 

 いずれにせよ、切りとられて悪用されるような発言を不用意にすること自体一流の政治家としては「失格」と言わざるを得ませんし、どう切りとられようとこの文脈はアウトです。

 

 逆に、さすがにこの手の失言というか「切りとられ」で騒動を起こしたことが少ないのは安倍晋三元総理ではないでしょうか。

 安倍氏の場合は強力な言論人サポーターが多いので不用意な切りとり報道をするとその報道機関への反論が厳しいということもあるでしょうが。

 

 ただ、これとは別に、私自身今回の一連の森氏がらみのニュースで違和感を持ったのは、聖火ランナーを辞退した田村淳氏(不勉強にして「ロンドンブーツ1号2号の」と形容するのが適切かどうか解りかねますが)の発言です。

 当初は、聖火リレー等での密集を避けるために「田んぼの中でも走らせとけ!」と言う発言に田村氏が反発したというニュアンスで伝えられ、「ケツの穴の小さなことを言うな!(下品な表現で失礼)」と感じていました。

 

 しかし、その後ご本人がイベントで発言され、聖火リレーの辞退の理由を森氏の「(コロナの影響はあっても)どんな形ででも五輪を開催する」という発言であったとして、この発言を「理解不能」と一刀両断しておられましたが、私からすれば田村氏の発言のほうが理解不能です。

 

 オリンピック・パラリンピックの実行責任者である、組織委員会会長が「どんな形でも実行する」と言わないで何と言えば理解出来るのでしょうか。

「コロナの収束具合を見ながら開催を検討する、延期を検討する」とでも言えば納得出来るのでしょうか。

 

 組織の長がそうでも言わないと、下で実行に向けて頑張っている方々、あるいは4年に一度のチャンスに向けて調整しているアスリートの皆さんは浮かばれませんよ。

 

 組織の長になれば(場合によってはある程度自分の意に反してでも)強い意思表示が求められるのです。

 

 田村氏に関しては、相方の芸能活動自粛に絡んで、大変失礼な言い方を許していただければ、お笑い芸人としては驚くほど大人の対応をされていたので、注目はしていたのですが、そこが理解出来るようになればもう一段格上げできると思います。

 

有り難うございました。