出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

好調な株価に浮かれて、困窮者(個人・事業者)対応と景気対策の手綱を緩めるな!

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 11月9日深夜(日本時間)のファイザー社が開発中のワクチンの効果に関するニュースを受けての、ダウの高騰騒ぎを受けて、10日の日経平均は寄りつきから25,000円を突破、バブル崩壊後の高値を更新・・・なんて素人の私如きが経済解説するよりも、当面の第1ステップとしての目標の25,000円を、ワクチンの実用化に目処が立ったという強力な援軍はあったにせよ意外とあっけなく突破して、やや拍子抜けした感じはぬぐえません。

 

f:id:deokureojisan:20201112182206p:plain

Yahoo Finance 殿より引用

 これでコロナ前の状況に戻れる・・・と言うわけには行きません。

 

 株価は先行指標ですので、多少先行きが明るく見えたと言う程度で、実態の経済は非常事態宣言や自粛等による経済活動停止の後遺症は全く癒えておらず、企業、個人共に厳しい状況です。

 

 政府としてもようやく第三次補正予算+次年度予算、所謂15ヶ月予算でコロナ対策、経済対策等に取り組むこととしていますが、問題は予算規模、特に真水と言われる財政支出の規模をどうするかと言うことです。

 10兆、15兆というセコいレベルの観測気球も上がっているようですが、自民党の世耕参院幹事長がぶち上げた30兆規模位の大盤振る舞いを期待したいところです。

 世耕氏が言うように、「止血のための措置」では無く、抜本的な景気の底上げが求められています。その他経済学者(私が読んだ記事ですから基本的にはリフレ派の方です)のコメントを見てもGDPギャップから見て30~40兆円は必要とのことでした。

 

 例によって、マスコミの皆さんは、「予算規模が膨らめばすべて国民の借金として後世にツケを残す」という論調で批判的に報じていますが、全くの的外れです。

 

 随分前の話でしたので、マスコミやコメンテーターの皆さんは覚えていないのか、はたまた趣旨が理解出来ていないのか定かではありませんが、5月22日に麻生財務大臣と黒田日銀総裁が共同記者会見を行いました。

(https://www.mof.go.jp/public_relations/conference/my20200522_2.htm をご参照下さい)

 コロナ対策にかかる第2次補正予算に際し、国債を発行する事による金利の上昇(=国債価格の下落)を回避するために、日銀が機動的に国債の買いオペレーションを行うとこのお二方が明言したのです。金利の安定化を目的とする限りは2次補正であろうと3次補正であろうと関係ありません。

 言うまでも無く日銀に買い取られた国債は後々の金利負担も償還負担も発生しませんので全く後世の負担になることはありません。

 私はさらに、今回に限っては仮に後世の負担になってもやるべきであると思っています。コロナで亡くなった方々より遙かに多くの経済死(=自殺)を回避するためには果断に決断すべきです。

 

 実はこの出遅れおじさん、日経平均が25,000円を突破した10日の午前中、八重洲みずほ証券(日本で一番有名な株価表示板)の前を通りかかったとき、テレビ朝日の美人記者さんにコメントを求められたのですが、上記の主旨をとても一言で言い表す自信が無かったので、コメントはご遠慮させて頂きますといってそそくさと通り過ぎてしまいました。

(ブログデビューに続いてテレビデビューのチャンスだったのに)

 

有り難うございました。