出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

残念な銘柄(1) HSBCホールディング(HSBC)

当ブログをご訪問頂きまして大変有難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 投資話では他人の失敗談に一番関心をお持ち(蜜の味をお感じになっても一向に構いません)でしょうから泣き言を綴らせていただきたいと思います。

 残念な銘柄とありますが、決してこの会社自体を誹謗中傷するものではありませんのでその辺りご賢察の上、お読みくださいますようお願い申し上げます。

 

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HSBC Yahoo Finance 殿より転用しました

 米国株式ティッカーHSBCことHSBCホールディングスは本籍ロンドンの世界最大級のメガバンクです。

 その名前の通り、1865年に設立された香港上海銀行が母体で、今となっては、ブレグジット、米中対立、香港民主化等の典型的な国際的リスクを3つとも背負った三重苦銘柄と言っても過言ではありません。

 米国株に手を出し始めて2年後くらいという比較的早い段階(2016年末)で購入した銘柄です。5%超える配当利回りが魅力でした。何より英国株(配当は非課税)を米国のADRで購入すると米国でも課税されず、国内のNISA口座であれば全く税金を徴収されずに配当がいただけます。約40$で90株購入し初年度の手取り円建配当利回りは6.01%でした。

 気をよくして2019年年頭に86株(41.18$)で追加購入しました。

 普通に考えれば英国のEU離脱国民投票(2016年6月)以降に英国株を買うか?とお思いでしょうが、国民投票可決後同社の株価はむしろ堅調に推移していました。

 が、私の評価する決定的なダメージは2020年6月にHSBCホールディングスが香港国家安全法について中国政府を支持すると表明したことにつきると思います。

 中国で商売を続けようと思えば、というよりはもう少し消極的な意味で、脱中国を計るには余りに損失が大きいと判断せざるを得ないことは理解出来なくはありません。

 しかし、どう考えても貿易問題に限らず、コロナ問題、ウイグルチベット等の人権問題等々の米中対立で中国に勝ち目があるとは到底思えません。

 米国のメジャーマスコミ並びにそれを受け売りするしかできない我が国マスコミの報道を見ている限り、これはトランプ大統領の選挙に向けたパフォーマンスとしか受け取れませんが、民主党も含めた米国議会はトランプ大統領以上に中国に対して強硬です。

 そちらの道を選んだからにはHSBCホールディング社は投資する価値無しと判断せざるを得ませんでした。

 中国支持公表直後に泣く泣く損切りしました。売却単価は23.61$、手数料込みの円建て損失は37万円也。(受取配当が累計10万円ありましたので実質損失は27万円です)

 

エッ? それぐらいのことで泣くなって?

他にも泣きたい銘柄がたくさんあるんです。

 

有り難うございました。